東京大学大学院電気系工学専攻入試の体験記だーーー

東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻入試体験記

2022年の夏に、工学系研究科電気系工学専攻を受験したので、行った対策、感想などを書いていきたいと思います。これから受験する方々の参考になれば幸いです。

 

※入試に関する最新情報は研究科のWebサイトでチェックしてください。本記事によって生じたいかなる損害、トラブルについて筆者は責任を負いません。

 

目次

 

1. 入試について

東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻(以下電気系工学専攻)の入試は、毎年夏に行われます。2023年度の入試は全てオンラインで行われました。2023年度の入試の大まかなスケジュールは以下のようになっています。

  1. 7月下旬:願書提出
  2. 8月中旬:オンライン接続テスト
  3. 8月下旬:専門科目試験
  4. 8月下旬(専門科目試験の数日後):口述試験

行う試験は専門科目と口述試験のみとなりますが、英語の試験の代わりとして、TOEFL iBTを受験してスコアを提出しなければいけません。

2. 受験当時の筆者のステータス

筆者は東京大学工学部の4年生で、学科も電気系なので内部受験生となります。英語が得意なわけでもなく、後期課程での成績も悪くはないですが特別に良いわけでもありませんでした。また、研究室の同期に併願受験をする人が多く、筆者も東京大学大学院情報理工学系研究科に願書を提出しました。このこともあり、筆者は周りよりも早めに院試対策を始めた(周りの友達もこっそりやってたのかも知れないが)と思います。結局第一志望を電気系工学専攻の研究室(現在所属する研究室です)にしたので、情報理工の入試には出席しませんでした。

3. 行った対策

TOEFL iBT対策

TOEFLを受験したのは5/20あたりで、その前の2週間ほどでTOEFLの対策をしました。TOEFL iBTはReading, Listening, Writing, Speakingの4つに分かれており、各セクション30点ずつの120点満点です。真偽は不明ですが、同級生の間では80点取れれば問題ない(そんなに必要ないような気もする)と言われていました。勉強を始めた時はそんなに取れる気がしなかったので、Readingで25、Listeningで15、Speakingで15、Writingで20を取ることを想定し、とりあえず70-75点を目標にしていました。この記事ではTOEFL対策として行ったことを大まかに書きますが、詳しくはこちらをご覧ください。

 

手続きについて

TOEFLは、自分で申し込んで少し面倒な手続きを経ないといけません。詳しい手続きはTOEFL公式のWebサイトで確認してください。注意していただきたいのが、身分証明書についてです。学生証だけではダメで、免許証かマイナンバーカードかパスポートなどが必要になり、それらの取得はすぐにはできないので(免許は当然できない)、締め切りに余裕を持って準備するようにしましょう。筆者は免許を持っていないので、学生証とマイナンバーカードを身分証として使用しました。

使用した参考書

単語帳

最強のTOEFL iBT入門

TOEFL公式問題集

 

Reading対策

Readingは初めからある程度点数が取れていたので、形式になれることと、単語の勉強をすることくらいで終わらせました。

Listening対策

Listeningはあまり自信がありませんでしたが、急にできるようにもならないだろうと思っていたので、新しいことをやるのではなく、英語に耳を慣れさせることだけを考えました。試験対策期間は毎日英語を聞くようにし、TOEFLの問題を解くか、それができない日はyoutubeにある英語リスニング対策などを聞いていました。

Speaking対策

Speakingは本当にできなかったので(大学受験で必要なかったので...)、割と対策をしました。上述した瞬間英作文トレーニングを半分くらいやり、なるべく毎日TOEFLのSpeakingの問題を解くようにしました。筆者のように特別な英語の経験がない人は、いきなり英語を話すなんて無理すぎると思う人も多いでしょう(筆者もそうでした)。もちろん短時間ですらすら話せるようになることは難しいですが、足を引っ張らない程度の点数を取ることは可能だと思います。TOEFLの問題は内容は違えど同じような形式の問題が出ます。練習を重ねるうちに、使いやすい言い回しなどを覚えると、本番で自力で考えなければならない量を減らすことができます。筆者も初めは何も言えず笑ってしまうほどでしたが、練習を積むと最低限は答えられるようになりました。

Writing対策

Writingは

 

受験結果

Reading:27

Listening:23

Speaking:18

Writing:26

Total:94

想定と比べた点数の感想としては、Readingは想定通り、Listeningは少し良い、Speakingは想定通り、Writingは良いという感じでした。これなら院試で足を引っ張ることはないと一安心できました。

専門科目対策

口述試験対策

4. 結果

TOEFL iBT:94

専門科目:179

口述試験:134